ご縁があって高齢者施設でのワークショップを開催しました。
事前告知で大きめの作品展示とワークショップのサンプルを施設入り口に置かせていただきみなさんの興味を集めました。
かなり大規模な施設で100名以上の入居者がいるよう。
結果7名の入居者様が集まってくれました。
内訳は男性1人と女性6人。
年齢が上がっても女性の方の参加率が高いのは変わらないようです。
はじめて高齢者施設でワークショップを行う私にとっては、ご高齢の方に苔テラリウム作りは難しくないのか、楽しんでいただけるのかなど、不安の方が大きかったのが正直なところ。
プログラムはピンセットやハサミなどは使わないように極力シンプルなものに設定。
あらかじめソイルを入れたポップジャーに溶岩石を入れ、化粧砂をスプーンで周りに入れてヤマゴケをちぎって入れるという過程にしました。
それでも大丈夫かなぁと心配をしていた私ですが、参加者が入場されたとたんその心配はなくなりました。
みなさんとても明るくてお元気。
この日をとても楽しみにしていたご様子。
中には苔テラリウムのことをちゃんと調べて臨まれる方もおられるくらい。
用意された席に着くや否や溶岩石に触れ、これ本物?と何度も嬉しそうに持つ姿は印象的でした。
お話を聞くと普段なかなか外に出ることもなく自然なものに触れるのが久しぶりだそう。
会場は一気に賑やかになりました。
中には耳が遠くて聞こえにくい方やお体が自由に動かない方もおられましたが施設のスタッフの方や付き添いのご家族の方のサポートによりワークショップは無事に進行していきました。
私の作った見本に忠実にやられる方やご自身の思うように自由に作られる方などそれぞれの参加者の個性がよく反映されていました。
そうやって作業をしているおばあちゃんたちは本当に楽しそうで、本来の作品作りってそうあるべきなんだろうなって改めて気づかせていただきました。
作品作りが終わり、私が用意したスポット照明の下に作品を置いてもらいます。
驚いたことにみなさん、ご自身のスマホを取り出してワイワイと作品の撮影会が始まったんです。
私の思い込んでいた高齢者のイメージがなんて偏ったものだったんだろうと実感しました。
その後も育て方や管理の仕方の質問をくださり、きっと大事にお部屋に飾ってくれるんだろうなと感じました。
このワークショップは私の中で特別なものになりました。
なぜなら私自身が穏やかな気持ちになり、たくさんの元気をいただいたからです。
今回受講していただいた皆様がずっとお元気でまたご参加していただけることを楽しみにしてます。