苔テラリウム座談会

地元愛知の公益施設で苔テラリウム座談会なる企画を立てた。

簡単に言うと苔好き友達を作ろうというサークル活動である。

毎月一回平日の夜19:00-地元の苔仲間がドリンクをいただきながら苔について語り合おうという趣旨である。

このようなサークル的なイベントの試みは今までの苔界隈ではあまりなかったように思う。

苔観察会やワークショップはあるが、それらはあくまで講師がいて生徒がいる構図、つまりどちらかというと一方通行のコミュニティである。

サークルは各個人が双方に持ち寄った苔テラリウムについてのことや苔のことについてわいわいと話ができる。

実際、苔テラリウムはまだまだコア分野。

周りに一緒に楽しく苔のことを語れる人などなかなか見つからないもの。

そこで私が舵取りをして地元の苔好き達を集め、親交を深めていく。

そうすればそこに集まった人は苔を通じて仲間となり、そのコミュニティが居場所になる。

私はずっと東海地方から苔文化を盛り上げたいと私は思っている。

まずは小さなコミュニティでも良いのでみんなの居場所を作ることからはじめようと思う。

ワークショップの心得

世の中にはさまざまなワークショップがある。

パン作りや段ボール工作、星空観察など、多種多様な分野で行われている。

苔テラリウムもしかり。

今では多くのショップやクリエイターが参入し、苔テラリウム作りを世に広めるひとつの媒体となっている。

それもそのはず。

苔テラリウム作りは材料や道具を揃えれば誰でもできるし、出来上がりが美しいので参加者の満足度も高い。

また、作った作品はずっと愛着を持って育てることもできる。

まさにワークショップにうってつけのジャンルなのである。

私はマルシェ出店をした時、お客様から色々お話を聞く機会を持った。

そこでよく聞いたのは、苔テラリウムは見るのも好きだけど自分で作ってみたいというご意見。

それが私がワークショップを始めるきっかけのひとつとなった。

さて、ワークショップを始めようと考えても、皆と同じことをやっていては何も変わり映えがしない。

何か差別化をはかりたい。

幸い、私はYouTubeで苔テラリウム動画を何十本かアップしている。

そのストックを打ち出し、「苔楽フィルムのクリエイターがあなたの苔テラリウム作りをサポートします。」をひとつの売り文句とした。

ただ、とはいえYouTube登録者数は誰でも頑張れば到達できるほどの人数。

残念ながら苔好き界隈の方からの知名度は多少あるにはあるが、苔テラリウムに興味を持ったばかりの方にはそこまでの知名度はない。

もうひとつ、何か差別化をはかる必要がある。

まずは私のワークショップにはどんな方が来られるのか。

それを明確にする必要がある。

逆を言えばどんな人に来て欲しいのかを考えた。

30代から60代の大人の女性。

これは今、私のワークショップでメインとして展開している「はじめての苔テラリウム作り」というコースの場合である。

大人の女性は何があると満足してくれるのか。

私の仮説は「モノより価値観」ではないかと考えた。

つまり、もちろん苔テラリウムを作って帰りたいが「作る過程でどのような時間を過ごしたのか」の方が満足度に大きなウエイトがかかるのではないかと。

このコースの場合、私が講師としてするべきことは苔テラリウムのテクニカルな話ではなく、その場に楽しい雰囲気をもたらすことなのだ。

そう仮説を立てた私はワークショップの準備を進める中で、会場となるレンタルスペースの選定にとにかく時間を割いた。

来てくれる人が一時間半過ごす場所は心安らぐ場所でなければならないからだ。

現在、メインで会場とさせてもらっているリセイムさんはまさに私が探していた場所でした。

以前は地元の人が集まる喫茶店だったお店を改装した店舗。

BGMにはジャズが流れ、外からは木漏れ日が入る。

舞台は決まった。

あとはお客様が心の底からその時間を楽しみ、有意義なひとときとなるよう私がサポートをするだけ。

毎回思うが、本当にお客様とお会いするのが楽しみ。

きっとお客様のワクワクした気持ちが私に届いているんだろう。

そして最後にはありがとうと言ってもらえるよう、私も楽しみながらワークショップを続けていきたい。

苔楽企画ホームページ完成!

ようやく苔楽企画のホームページを作りました。

これを見ていただければ苔楽の活動や作品の雰囲気をわかっていただけるはず。

苔楽って一体何者?という方はまずはこのサイトをゆっくりご覧になってくださいませ。

私は今まで色々な可能性を追求しつつ、苔に関する活動をしてきました。

しかし、だんだんと自分が何がしたくて、一体どこへ向かおうとしているのかわからなくなりました。

そんな状況を一旦整理するためにも、このホームページ作りは役立ちました。

今後は活動の幅を広げるたびにきっとこのホームページの彩りも鮮やかになっていくことだと思います。

趣味で始めた苔テラリウムをSNSにアップしていいねやコメントをもらう。

そのたびに作品作りに対する誇りや自信や想いは強まっていきました。

その想いが強ければ強いほど作品には魅力が増し、たくさんの方からの温かい支持を受けることができるようにまでなりました。

苔を通じて知り合った人たちや苔楽のことを好きになってくれた人たちに、私から多くの感謝を込めてこの言葉に変えたいと思います。

ありがとう。

これからもよろしく。