あと数日で今年が終わる。
苔楽企画は今年四月に屋号を掲げた。
色々と挑戦した一年だったと思う。
ただただ振り向かずに突っ走ってきたような感じだ。
もちろん一人でじゃない。多くの人に支えられた。
特にSNSで知り合った方々との交流が大きな原動力になった。
10月には大きなイベントが二つもあった。
ひとつは苔テラ小屋。東海地方の苔仲間ヒロシックスさんが主催となって行われた苔イベント。
参加した苔仲間のみんなが初めての経験だったが、たくさんのお客様に来ていただき、大成功を納めた。
自分たちのやっていることがお客様にとっても価値のあることだということを知った。
私の中で特に重要かつインパクトが大きかったのはNABOLOへの出店だ。
苔楽企画が苔クリエイター活動をしている中で大変名誉ある出店だった。
去年までは憧れだった著名なショップの方々と同じフィールドに立つことができたからだ。
主催者であるフィールザ・ガーデンの川本さんともお会いできたし、苔界の重鎮やレジェンドの方々ともお話ができた。
それだけでも貴重な体験だったと言える。
イベントだけではない。
ワークショップを始めたことも私の中のステップアップとなった。
「リセイム」さんや「樹と環」さんでの定期的なワークショップの開催は多くのお客様との貴重な接点となった。
そこでは苔テラリウムを教えるという立場でありながら、お客様からも色々なことを教わったと思う。
お客様が真剣な表情で苔テラリウムを作っている光景は何度見ても嬉しく思える。
また、私と同じように苔テラリウム作りにハマりリピートしてワークショップに参加してくれるお客様にも本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。
苔テラリウムクリエイターとしてはショップ「稀月」さんでの展示販売のために自分の作品作りをしている。
人に作品を見ていただく場所の提供を快く引き受けて売れた稀月さんにも本当に感謝している。
来年に向けての新しいチャレンジとしてフィギュアの開発がある。
苔テラリウム専用フィギュアだ。
今まであるようでなかったジャンルだと思う。
とはいえ、そこに足を踏み出すには多くの課題があることも分かっている。
まずは造形物をデータでモデリングする技術の習得が必要だ。
また、3Dプリンターでの造形物の安定した打ち出しも実は難しい。
さらに塗装技術も磨かなければいけない、など。
ただこの苔テラリウム専用フィギュアを多くの方に安定供給できるようになれば苔テラリウムを作る人にとって作品の幅が広がることにつながると思っている。
モデリング技術を修得すれば苔を育成するためのファームベースやガラス瓶を装飾するアイテムなども開発できるかもしれない。
そのような将来を見据えて、今年はその準備に取り掛かった。
いくつかのフィギュアのレパートリーをすでにお客様に納品しており、喜んでいただいている。
以上、今年の総括をしてみた。
一年の振り返りは来年への課題発掘と対策を練る上で重要なプロセスだ。
今年はなんと言っても、人との触れ合いが多くの意味を成した素晴らしい一年だったと感じている。
私、苔楽に関わっていただいた全ての方、興味を持っていただいた全ての方に感謝をしています。
今年一年、本当にありがとうございました。