構図における苔の量の話

緑が視界にたくさん入ってくると人は癒される。

苔テラリウムの構図においてもおそらく苔をもりもりにするのが正統派なんだと思う。

だからと言って苔のみをガラス容器に入れて作るとなんだか締まりのない構図が出来上がってしまう。

でもそこに石を入れるとビシっと締まるのが不思議だ。

おそらく苔テラリウムは苔+αで成り立っている。

+αは石や砂、フィギュアやシダ植物や山野草などがそうだろう。

では次に苔の量と+αの量のバランスを考えてみよう。

個人の見解ではあるが、苔:+α=1:9くらいまで苔の量を少なくしても場合によっては成り立つと思っている。

ただし、その時はかなりジオラマ的要素が出てくる。

石の組み方や植物の選定及び配置、フィギュアの精度など、様々な要素をしっかり成り立たせた上でそこに苔を添える。

つまり苔の量がバランス的に少なければ少ないほど難易度が高まると言えるわけだ。

なので初心者の方はまずは苔:+α=9:1くらいのバランスで苔をモリモリ入れると良いと思う。

なぜなら、その後、苔が成長して自然の成り立ちを織り成し勝手にリアルさを生んでくれるはずだからだ。

時間が経過すればするほど立派な苔テラリウムになる。

技術が高まってきたら意識的に苔の量を減らした構図にもチャレンジすると良いと思う。

日本人ならではの侘び寂びを意識しながらスポット的に苔を配置していく。

この苔をどこに挿すのが最適か。

苔を挿す作業は側から見ると静的作業ではあるが本人の頭の中では煙が出そうなくらいフル回転しているものだ。

植え付けたその時だけのことだけではなく、数年後この苔がどのように成長するのかまで考えたりもする。

たまにはこのように、ジオラマや盆栽ではなく、あくまで苔テラリウムであるという境界線スレスレを狙った作品を作るのも面白いのではないだろうか。

苔好きコミュニティについて思うこと。

私が苔を通じて得たものはかけがえのない仲間だと信じている。

一般的にはそのような集まりをコミュニティというのだろう。

私自身が東海地方在住ということもあり、コミュニティで顔を合わせる方々もほとんどが東海地方在住者だ。

SNSで交流するだけでなく一緒にリアルのイベントをやったりする。

私にとってかけがえのない素敵な人たち。

だが実はお互いの本名を知らなかったりする。

SNSを通じて知り合ったので基本的にはアカウント名で呼び合うからだ。

そのようなルールがあるわけでもなく、その方が親しみやすく分かりやすいからそうなっているようだがそれで良い。

知り合った人は会社勤めをしていると日常では知り合えないような老若男女様々な方たちだ。

「苔が大好きだ」というたった一点の共通点で繋がっている。

おそらく今現時点では世間でマイノリティの分野とも言える苔好きの人たち。

日常ではなかなか出会いがないのも当然だ。

しかし、マイノリティだからこそ生まれる結束力。

いちいち苔の魅力を熱弁しなくてもすでに理解してくれている人たち。

そのコミュニティの中ではお互いを尊重し、下手に干渉しない。

程よい距離感を保ちつつ相手に関心を持つ。

こんな関係性が自然と作られていて居心地がよい。

コミュニティは作ろうと思って作れるわけではない。

なぜならSNSをやっていれば共通の趣味などを通して自然発生するものだからだ。

ただ、コミュニティと呼べるのはリアルがあってこそ、その本当の意味をなすような気もしている。

つまり「苔好き」と「ご近所」という強力な共通テーマがあるとぐっと距離感が近づくからだ。

活動エリアが近いと自分と特定の人との間に目に見えない磁力が生み出される。

自然発生的と書いたが、もしかしたらみんなが発する磁力の中心にさらに強い磁力の持ち主がいたらもっとコミュニティは生まれやすく活動的になるのかもしれない。

磁力の強い人。すなわち魅力的な人。

おこがましいかもしれないが私は少なくともコミュニティの中においては磁力の強い人間でありたいと思っている。

これを読んでいただいた方はきっとご縁のある方。

東海地方圏内に限らずぜひSNSという媒体を使ってお近づきになれたら嬉しいと常々思っている。

苔好きコミュニティが全国に広がり、みんなで何か面白いイベントなどがやれたら最高に楽しいはずだ。

今日で苔楽企画は一周年を迎えます。

苔楽企画の屋号を取得したのが去年の4/1。本日で発足から一年が経過しました。

ここまでたくさんの方との出会いがありアドバイスをいただき、たくさんの刺激を受けてきました。

振り返れば苔楽はやはり周りの人に支えられて成り立っているんだなぁとしみじみ実感しております。

苔楽と絡んでいただいた全てのみなさま、本当にありがとうございました。

ここに感謝申し上げます。

二年目を迎えるにあたり苔楽企画はYouTube苔楽フィルムの継続と苔楽ショップの土台作りを目標にしたいと思います。

YouTubeはコンテンツの充実と継続の力で1万人登録者達成を目指します。

苔楽ショップではたくさんのお客様に苔テラリウムを知っていただくきっかけとなるべく、安定した商品やコンテンツの提供とEC販売の強化を中心に土台を整え、安心してご購入いただけるようにいたします。

特に苔楽ショップの中核としてオリジナル商品の開発に力を入れます。

私、苔楽自身が苔テラリウムを作る時にこんなものがあったらいいなと思ったものを形にして皆さんに届けたいと思っています。

世間に苔テラリウムの良さを知ってもらいもっと周知してもらうためには今ある初心者の方がせっかく始めようとした時にぶつかる障壁を極力取り除かなければなりません。

苔楽ショップがその解決策となる商品を作り出し、みんなが苔テラリウムを手軽に楽しめるような風土を作れたら素晴らしいと考えてます。

私のような個人が商品を作ることはめちゃくちゃ大変です。

もちろんそれを販売するノウハウも必要となります。

でも私の周りにはSNSで繋がった苔仲間の方々やリアルに会って協力してくれる東海地方の苔仲間たちがいます。

私一人でやれることは限られていますがみんなの力を少しずつお借りしていけば素晴らしいものを作り上げることができると信じています。

苔楽企画はそんな仲間たちと共に新たな一歩を踏み出していきたいと思います。